一生黒歴史

俳優オタクのメモ書きです。

滝のように泣いたは良いが全然推しが出てこん映画

こんにちは。

昨日というか6/6さんかくの日は、お友達の横田くんのファンの子のお手伝いでチケ取りした映画「ディギータマリモット いつまでも忘れないよ」を、多く取れたので一緒に観に行ってきました。(舞台挨拶では横田くんと小南くんが大層イケメンでたのしかったです!)

赤澤燈神さまが(友情)出演されているためです。

 

めちゃくちゃ泣いた

 

なんかね、若手俳優を起用して若手俳優のオタクを集めてその客層に向けてそういうアプローチですか!みたいな。この映画を受けてやっと、数年前に観た同監督の「please please please」が腑に落ちたというか、やっと理解できて、アーーーーー!!!ってなりました。

あ、ネタバレ含めて書くので怒らないでください!

 

なんか要約するとね、ミュージカルの最初と最後にしか出番のない端役の若手俳優6人が主人公で、千秋楽の最初の出番から最後の出番のあいだに誘拐されたりそれを助けようとしたりして結果としてそれぞれの役者になったきっかけと向き合って最終的に絆深めてまた舞台に立つという短い時間を描いた話なんだけど、すごい刺さるシーンがいっぱいあったので箇条書きにします!

 

・ファンからの「見てるよ」

「端役だから俺らのことなんか誰も観てないよ」という台詞に対してのひとこと。この言葉が役者を辞めようとしていた彼の辞めない理由になるというシーン。

見てるんだよ。

端役でも、出番が少なくても、台詞がないシーンでも、観てる人は絶対いる。

辞めない理由になれるとは思ってないけど、ファンだから、絶対みてるから、だから頑張ってほしい。わたしもそう思ってるんだよな。と思いました。ばーってないた。

 

・元カノの二面性

仕事と女を同時に失ったひとが疾走した元カノに会いにいくシーン。再会してみると彼女は前職の工場長の娘であり、倒産とともに夜逃げしていたのであった。

 

おそらくこのシーンが言っていることは、知ってるつもりでも知らないことや、知らなかったことさえ知らなかったこと、よくよく考えたらそうだとわかることもあるのに、実は二面性があることってたくさんあるよなぁ。それはファンからキラキラに対してだけで無くて、向こうからファンに関しては特にマジでそうなんだよな。とおもった。どんなに時間を共有しても、知らん人だよね。結局。

 

・我々オタクは推しのママにはなれない

というシーンがあった。

いやー薄々気付いてたけど、ママにはなれないらしい。私はたまに「産みたかったな…」と漠然と思うときがあるんだけど、それは叶わないことらしい。

病んだ。

 

・お前より頑張ってんのに応援なんかすんな

ドルオタが推しに「どう考えてもお前より絶対頑張って一生懸命生きてるのになんでお前なんかに応援されなきゃいけないんだ。お前がもっと頑張れ。」とガチで怒られるシーン。

 

鬼ほど凹んだ。本当そうだわ。マジつらかった。人生もっとがんばろ……

頑張ってるひとに頑張れっていうの、つらいよね。それでもわたしは手紙に「頑張ってください」と書いてしまう。頑張ってるのすごく分かってるし、もっと頑張れって意味で言ってるんじゃないの。すごくすごく、応援している。こういう気持ちを「がんばれ」以外で伝えられたら良いんだけど、「がんばれ」もそんなに悪い言葉じゃないんじゃないかと思う。

このシーンはシンプルに辛くて泣いた。ガーン。

 

・それな

崎山つばささんが前職の女社長に数年ぶりに再会、おばさんが「もうおばさんよ…」というので、「いや、最初からおばさんだったじゃん…」と思ってたら崎山さんも「最初からおばさんでしたよ」というシーン。

それな。

 

大真面目な話、そのおばさんにとって昔彼と過ごした時間の中の自分というのは若くて、私たちも舞台やライブの間はすごく特別な時間の中に居るけど、ステージの上の人の立場だったり、あるいは俯瞰したところからみたら今の家でブログ書いてるわたしと変わらないのかな。とか思った。

 

・いつまでも忘れないよ

この映画では主人公たちに関わった人物のその後の人生のモノローグというか、こういう風に暮らして死にましたみたいなナレーションが入るんだけど、それが全然ね、主人公達とは関係ないのね。それがすごく良いなぁというか、伝わるものがあるな。と思いました。

作中の「いつまでも忘れないよ」の使い方とかですごい思ったことがあって、私は今赤澤さんが好きだけど、今後赤澤さんが好きだった事とは全く関係ない人生を歩んでいくことがきっとある。それでも今好きな事とかそのおかげであった思い出とかは忘れたくないなと思って、「ずっと大好きです」の"ずっと"って、そういうことなんだろうな。と、この映画でこういう風に思って泣いた事とかも忘れないでねって事なんだなと勝手に思いました。

 

で、そんな風にいろんなことでオタクとして思うことあってばーんって結構泣いていたら映画も終わりに差し掛かっていました。むむむ。と。私がなぜこの映画を観に来たのか思い出してほしい。赤澤燈さんが出演するためです。赤澤さんを観に来たので主役以外が出てくるたびにセンサーはってたし、いろんなモブの人の顔も全部みてたけど全然いなくて、後半はついに新しい人も出てこなくて、え、私ったら映画に夢中で赤澤さん見過ごした?でも私結構赤澤さんセンサーにはマジで自信があって、舞台の暗いシーンで目で分からなくても人影で赤澤さんが出てきたら心臓が勝手にドキドキするのねいつも、だから見逃すわけがないんですよ。でも実際映画終わろうとしてるしそんなことしてる間でさえも赤澤さん1ミリも出てこないので、上映中だけどスマホで映画のサイト確認したすぎる、赤澤燈さんって名前があったか確かめたくて仕方がない、エンドロールいくだろこれ。もうなんならエンドロール先に見て名前あるか確認したい。しぬ、そう思っていたその時

30秒くらい出ました〜!🎉💕

ヨカッタ〜〜!

すごくかっこよかったしかわいかった!!もうこのシーンだけでこの映画観て良かった。DVDも欲しい。神!

という訳で、今からみる赤澤さんのファンの方は、全然出てこなくて不安になるかもしれませんが、ほんとに1番最後の方に出てくるので安心してください!

 

帰り道、数年前に赤澤さんが出演されていた同監督の映画「please please please」のことを、あの映画も確かこんな何かを追っかけている人に刺さる台詞があったような気がするな、と思いだしたのでみかえしました。その映画は女の子の「向こう側に行きたい」という気持ちが映されていて、ファンと俳優に投影するとすごく泣けました。あのとき何も分からずにみていた自分が恥ずかしいです。

でもこうやってあらためて時間が経って映画のことか分かって嬉しかったなと思いました。

 

劇場を出るときにお友達も泣いた〜〜って言っててうれしかったし、横田くんのファンの子といるときに夏単独のpv(YouTube)が公開されたりして、電車でまた夏ね〜〜!ってバイバイしてとっても楽しい1日でした!

 

オタク、充実!夏単独がんばろう!