一生黒歴史

俳優オタクのメモ書きです。

メサイア暁乃刻を観劇し、白い花を一輪買いました。

メサイア暁乃刻


私の大好きなメサイアシリーズの大好きなメサイア、白崎護と悠里准斗の卒業公演。

 

内容を細かく書いたレポではなく、セリフや展開に対しての私の感情の箇条書きです。


細かく展開を記したものではありません。


しかしおそらくネタバレを非常に含むので、観劇前の方は絶対にこの先を読まないで下さい。


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真っ白な花を手向けたくなる舞台でした。

花屋さんで1番白いガーベラに、紫のリボンを巻いてもらって帰りました。枯れてしまってもまた新しい花を買いたいと思います。


どうでもいい話をしてしまってすみません。

感想ですが、

八百屋舞台なのにすごくアクションが詰め込まれてて目が10個あっても足りなくて、ナイフアクションもすごく良かった。かっこよかったです。
初めて観た日、下手側の通路の席で、真横を白崎が駆け抜けていきました。本当に本当にこの一瞬のこの背中をここから見ることができたことが嬉しかったです。


ああ。わたしの好きな人は本当に強くなって卒業していくんだ!


心からそう思いました。 

まず新キャラクターが出てきての感想から!


柚木くん、万夜様のてるひ組vs白崎の模擬戦闘訓練、白崎先輩の動きの少なさが本当に強く見えて怖かった。捨て身の強さというか、自分の命を失うことを恐れていない人間の強さがあると思いました。後輩の目に先輩として映る白崎護という男どんな人間なのでしょうか。
ゆぎくん自体はシンプルにかっこ良かったです。リアコ産みそうでした。


万夜様にとって、ゆぎくんはとても特別なようにみえました。
柚木くんは初めて彼をまともに叱ってくれた人間なのかな?と思いましたがその特別な理由がてるひのもりと関係あって、今後の2人に関わってくるんでしょうか……
また「ゾンビゲーム」という言葉が彼の口からでてきました。御神体はただ奉られるだけではなくゲームやらなんやら好きにさせてもらえるような環境にあったということなのでしょうか?そこが少し気になりました。
「やっと生きることから解放されたって顔してるね。僕と同じか。」と「こんな所でのたれ死ぬのか」というセリフ。生きることから解放された先で何かに出会ったことで生きたいと思うようになったのでしょうか?それは柚木くんなのか別の何かなのか。分かりませんが今後彼がメサイアという関係を結ぶにあたって大切な感情です。 

柚木くんは自分家族の信仰していた宗教の御神体に気づいておらず、毛嫌いします。でもやはり気づいていないからか人として普通のことをしっかりと指摘していて、こんな当たり前のことが分からないのはなんでなんだと思っているようです。
マジで付き合いたい。めっちゃいいやつやん。かっこいい純粋に。まもられたい。

・柚木は生前の万夜を認識していないが、万夜は柚木を認識している。
・柚木が万夜を無神経な行動から毛嫌いしている。
・「あいつとだけは(メサイアを組みたくない)」
・柚木は万夜に人として当たり前のことをしっかりと怒って説いてくれる。
・背中を合わせて闘うラストシーン

この関係性が次回作から凄くカギになるように感じました。気になる!

 

じゅんじゅん(小暮さん)は、「褒められて嬉しかったので」という理由で人の端末に侵入したり、有賀と加々美に憧れているような素振りが非常にワンちゃんで良かったです。超カワイイ。パンフレットに橋本さんの言葉で「感情表現が乏しいというのは感情があるということ」と書いてあって、その言葉通りの素敵な小暮洵だったと思います。彼は何かしらの情報を持っているのだと思うのですが、有賀への執着をみると間宮に関する何かを知りえているのでしょうか。間宮レポートに関係するとしたらもしかしたら彼かなとすら思いました。??????てか一嶋さんと何かあるんでしょうか?メガネだし、、息子?クローン?


そしてDr.TENとTHREEは、今までさほど科学捜査班は奈落の外に出て来なかったと思うのですが急に初めましてで出てきたと思ったらかなり濃厚に関わってきたので少しビックリしてしまいました。今までのシリーズにもいた方が良かったのではってくらい好きです!とっても魅力的だったので、Dr.TENの裏切りに対する納得や驚きも大きかったように思います。すごい。
 

そして、グエンくん。
自分が「優秀な人材」としてKinderに所属していることを凄く誇りに思っている姿が凄く好きになりました。サクラに対して少し態度がデカイのも可愛かったです!きっと今後5係の人間の過去をしっかりと知ることでサクラに一目置くというか、少し敬意を払う日が来るのかもしれない。うわ〜かわいい。今から楽しみです!志倉さんの「血は争えない」という言葉から彼も何かきっとこれから絶望を知るんだと思います。と、いうか康哉の弟さんですよね?康哉さんに負けるのかな…?彼がサクラになる可能性はあるのか凄く気になります。


サリュートは、殺陣が動きが最小限でありながら1対2の状況でもしっかりとふた方向へと攻撃をしていて、戦闘能力にとても秀でていると思いました。目が足りないポイントです。前作までのステージ上のアクションの華であった三栖さんポジを引き継いだのかなと思いました。よかった!その最強の人が敵か味方かでサクラの立ち位置のヤバさが決まると思うんですが、三栖さんは中立というか、一時は公安にいたけれど、サリュートは完全に北邦…最初から敵だからどうしよ〜〜って思いました。マジで。サリュートのアクションもそうだけど彼には自分は最強であるという自信を感じました。三栖さんのようにきっと自分の志があるんだろうなと思います。有賀をかなり意識していたので彼を倒すのは有賀なのかな。卒業ミッションで有賀さんと加々美くんの壁になるのは彼なのかな。気になります!


そして有賀と加々美の関係性。
加々美はまだ自分の傷を有賀さんに預けることが出来ないでいて、その一方で有賀は間宮の傷を背負うことが出来なかったことに後悔を感じていて、加々美の傷を背負いたいと考えているのかなと感じました。
鋼で「自分のメサイアと同じ景色が観たいとそう望めばいい」と言っていた有賀と、「有賀さんが俺のことをメサイアだと思ってくれているならそれで充分っす」という加々美。少し似ている気がしました。
お互いに自分の傷を預けきれない。どこか満足してしまう。もう少しお互いに求めて、間宮との物語があったからこそのメサイアになってほしいなと思いました。
「有賀さんが〜充分っす」という言葉は、いつきをのっとったネクロマンサーが「お前がこの男をメサイアとして認めている証拠だ」と言って物語上でいつきくんの口から肯定されたのがとても嬉しかったです。
有賀が「いつき」と名前で呼ぶシーン、コミカルなシーンがしっかりと素敵なシーンの伏線になっていてとっても良かった。泣きました。
また護が淮斗に語りかけるシーンで少し起きたのかいつきが有賀の手を握って、有賀もいつきの手を握っていて本当に涙が止まらなかったです。スポットライトが白崎に当たっていても彼らはそこで生きている。そういう演劇を観たんだなと思いました。 

自分のメサイアと互いに銃を向けなければいけない運命の有賀がとても悲しくて、痛かった。「あの男と約束したんだ」と言って間宮とのことをしっかり受け入れて自分のメサイアに銃を向ける有賀が悲しかった。もう2度と彼には自分のメサイアに銃を向けさせたくない。自分のメサイアに撃たれた傷ほど痛いものはないのではないかな…と、心が痛かったです。

有賀が間宮を撃つことが出来たのは殺すことで間宮を救うことが出来るからで、いつきを撃てなかったのはそうではないからかなと思いました。
有賀さんはいつきを撃てなかったけど、撃てなかったからこそいつきもネクロマンサーも助かって、それこそ全てを救えるのは白崎護ただ一人だった。し、有賀さんが撃てなかったのは間宮のいたずらかもしれない。とも思います。
有賀の「いつから俺はこんなに弱くなった」という言葉で、人と人とのつながり、人間であり続けることは時に人を弱くするんだと思いました。でも人間であり続ける事を選んだ公安5係はメサイアをもち人間であり続ける事で強くなっている組織なんだ(たぶん)……頑張れ有賀さん!!
有賀は今、人間らしく感情に左右されることで弱くなっているけどそれを強みに変えて卒業していくのかな……と思うと、お互いが自分の傷をどれくらい預けられるかが大事なのかなぁ…と。卒業公演への想像が膨らんでしまいました。


淮斗がもう死んでしまったことを知っていて、護をサポートしてくれた有賀といつきに本当に本当に感謝しています。

 

そして何より護と淮斗
2人は「どうしたら相手が喜ぶか」を真っ先に考えて行動することができる優しい人間だということを凄く感じる作品でした。
メサイア鋼ノ章がメサイア史上最も切ない物語であるなら、暁乃刻はメサイア史上最も優しい物語だったと私は思いました。
淮斗の護に対する、護の淮斗に対する、一嶋係長のサクラに対する、志倉さんの日本に対する、有賀のいつきに対する、いつきの有賀に対する、いつきの家族に対する、有賀の間宮に対する、桃瀬さんの過去の自分に、今を生きるサクラに、白崎に対する、赤澤燈さんの廣瀬大介さんに対する、廣瀬大介さんの赤澤燈さんに対する、赤澤燈さんの白崎護に対する、赤澤燈さんの悠里淮斗に対するetc………とにかく関わる全ての方のメサイアという作品に対する、優しさが、詰め込まれた作品で、それが赤澤さんが座長の「メサイア」なんだと思いました。
淮斗が護に語りかける、護が淮斗に語りかける優しい声が大好きです。


全てを知った護の
「あぁ…淮斗…」
という台詞。私は赤澤さんの表現力が、板の上で生きる力が本当に好きだと思いました!!
メサイアという作品の神聖な要素が際立って本当に素敵でした。
天の神に祈るような、淮斗をメシアとして崇めているかのようなその言葉は淮斗と過ごした年月が、淮斗への愛おしさが、護の美しさが、淮斗の美しさが、様々な奇跡がそうさせているのかな………と感じました。本当に美しくて、なんという言葉で言い表したら良いのか分かりません。
護と淮斗が、友人、幼馴染、メサイアという関係を卓越した関係を築いたのだなと思いました。

紫微での台詞、


「誰かに守られてばかりじゃいられない。僕も誰かを守れるようになりたい。春斗も護も大切な人を2度と失わないために、その為にこのコートを着るんだ。」
「僕たちは2人で1つの壊れやすい卵だ。護が壊れる時は僕も壊れる。だから、僕は護を死なせたりしない。」

を護が言うシーンで、私の中にもう完璧にその台詞があって呼応した感じが本当に本当に良かった。
この台詞はきっと護と淮斗が大好きな方が1番心に残っていた台詞だと勝手に思っていて、未熟ながら私もその1人なので、自分の中にあるシーンと呼応する、護の声が准斗の声に、淮斗の声が護の声に呼応するように思いました。涙が止まりませんでした。素敵すぎる。
後半部分に対して「俺も同じ想いだ。俺が今ここにいるってことは、お前がそこにいるってことだ。」って言ってくれたのが本当嬉しかった。言ってくれたという言い方はおかしいかもしれないけれど、淮斗に対してという意味で受け取ってください。


そしてやっぱり、ここのシーンで紫のライトが、そして紫微で護が部屋にいる淮斗に語り掛けるシーンで流れてるピアノの音楽が使われてるのが本当に本当につらいくて嬉しくて、苦しかったです。


そしてDr.TENを演じる安里さんが宵宮で明かした「ある人にあんなことやこんな事をする」という言葉。とてもむごいことをするように含ませて言っていました。「間宮レポート」という単語のせいですっかり間宮だと思っていたけれど准斗だったんですね。本当にまさかでした。後から考えてみれば確かに淮斗の事を指しているよなぁ。と思います。やられました。本当に悲しい。

有賀と白崎がお互いの銃を預けあうシーン、チャーチに入って1番最初に組んだメサイアだった2人が生き残った。生き残った2人は便宜上死んでしまった2人の分も生きていく義務を背負ったように感じました。ここもまたメサイアとは違う絆で結ばれているんだなと思って泣きました。私は実は有賀と白崎の関係がとても好きで、初めて組んだ仮メサイアで、お互いに全く違う人生を送って辿り着いた先で出会っている。2人とも表舞台、裏舞台で活躍していた優秀な人間であり、お互いにない強さに憧れているんじゃないかな…そうだったらいいな…と思ってます。
白崎にとって有賀は、有賀にとって白崎は、メサイアではないにしろ最初に拳を付き合わせた4人のうち生き残った唯一無二の存在ですよね…
その有賀と白崎が「またな」と銃を預けあった。リアルにうえ〜〜んって泣きました。


勝手な欲望ですが、護と淮斗には2人隣に立って笑顔で卒業して欲しかった。有賀さんの言葉を借りて「メサイア以上の絆で結ばれた」2人だからこそ離れていても大丈夫だと笑って卒業して欲しかった。でもそんな2人だからこそどんな時でもお互いを救い逢える形になったのかな。あの2人だからこそ本当の意味で互いを護って、護ることで自分も存在していく、自分が存在することで相手を存在させていく道を選択することになったのかな…考えても考えても追いつきません。

 

最後のシーンは私が思い描いていたのは
護が追い詰められていて逃げるんだけど扉が開かなくて、それを准斗がシステムにハッキングして開けてくれて、ドアの開いた先で淮斗が待ってて護をキャッチして、護の後ろの敵を撃って「言ったでしょ。護を死なせたりしないって。」っていう予定だったんです。現実は近いようで遠い。
なんだか幸せなようでシリアスさというか考え方を変えるとたまごを叩いたら空洞な音がしたみたいな空虚なラストに本当に、これは護と淮斗だったからこのラストにたどり着いて、悲しくも幸せに感じるのかなと思いました。

護と淮斗が卒業するにあたっての課題はお互いのために命を捨てることが出来てしまうこと。互いを失ったら壊れてしまうところの2つで、その2つをクリアするにはどうしても淮斗は一度死ななくちゃいけなくて、護がそれを受け入れた上で二人で戦ってゆくことしかできなかったのだろうかと考えてしまいます。もっと他に道があったのではないかと。これは紫微で2人がチャーチに入ることになった時にも思ったことでした。それでもどんな道でも2人がまっすぐにお互いを想って動いた結果のことで、笑いあえるなら、この結果が最良であったと思わざるを得ません。

 


そしてなによりも、桜の森があるように自分のメサイアが死んでしまうことなんてきっと沢山ある中で、護は淮斗じゃないとダメなんだってことを分かって決断の段階では実質1人で卒業させることを選んだ一嶋係長の優しさと、それを超えて卒業してもずっと2人で戦っていく護と淮斗に涙が止まらない。本当に優しい物語でした。


高校の時からずっと2人の卒業公演はどんなものになるのか予想してとても楽しみにしていたから想像とあまりにもかけ離れすぎて感情が追いつかなかったけれど、これからまた少しずつ大切にこの演劇の熱を受け取りたいなと思いました。
 
各作品に散りばめられた2人の想いがしっかりとその通りになった結果で本当に涙が止まらなかった。本当に優しい、護と淮斗らしい卒業公演でした。


翡翠で淮斗くんが僕たちは御津見さん海堂さんの2人に負けないメサイアになる自信があるというようなことを言っていましたが、本当にその通りになったと思います。メサイアを比べるものではないけれど、やっぱりこのフラグをしっかり拾ってくれたと私は勝手に思ってます。護と淮斗、2人は最強のメサイアです。じゃんけんで負けてもこれは譲りません。

「あとどれくらいこうやって背中を合わせて戦えるのかと思って」「こんな時に感傷に浸ってんの?」「悪い?」「ずっとだよ。たとえ僕たちが離ればなれになっても、僕たちが互いのメサイアである限り」「ああ。そうだな。」

これも本当にその通りになった。2人が互いのメサイアである限り。


わたしの妄想?考察?の中では、間宮と有賀は前世でもきっとお互いを救いあっているけれど護と准斗は今世でやっと巡り逢えたんじゃないかと思っています。今世でやっと巡り合えたのにこんなに悲しいことはないけれど、2人の結びつきはこんなに強いんだから来世でも絶対に出会えるし、今世よりもっと幸せになってほしい、なれる。と思いました。
そして白崎と有賀も、悠里と間宮も絶対に何処かで出会って欲しい。4人はどんなに生まれ変わっても、どんな形になっていっても出会って欲しいです。願わくば戦争のない平和な世界で。加々美も一緒に。

 


メサイアという作品が役者をも蝕んでどこまでも苦しく熱くそれでいて余計なものの削ぎ落とされたシャープなものになっているようにわたしは感じて、好きです。好きな俳優さんがメサイアという作品にここまで深くご出演して下さって、卒業を迎えられた事に感謝しかない。
銃に撃たれてボロボロになりながらも立ち上がっていくメサイアという作品が本当に好き。ボロボロになる演技をしているところをみるとかっこよくみえてしまう。かっこいい。
絶望の中の希望に手を伸ばす感じが本当に本当に心を動かされました。少し吹いたら消えてしまいそうな火を灯していたはずなのに、いつの間にかどんな風が吹いても消えない炎になってる。
何回も観劇したけれど千秋楽が1番泣きました。一人で折れそうになりながらも卒業公演を一人で背負って走る白崎護の背中、赤澤燈さんの背中が好きでした。
ずっと赤澤さんの背中が好きだったのですが今回いろんな方がともるくんの背中がという言葉を仰っていたので勝手に嬉しかったです。やっぱり私は白崎を生きている赤澤さんだから好きになったんだなって思いました。
好きだ〜〜!
そんな赤澤さんがステージの真ん中に1人で立つのではなく、ステージの真ん中から一歩横にズレて、2人で深く頭を下げていらっしゃったのに本当に胸を打たれました。カテコの挨拶で失敗続きなところも面白かったです。好き。好き。

 

冒頭に記しましたが私は観劇後、花屋さんで1番白い花だったのでガーベラを買いました。
そして家へ着いて花を花瓶にいけながら白いガーベラの花言葉を調べたら
「希望」
「純潔」
「希望に満ちた未来が待っている」
って意味がありました😭
2人に希望に満ちた未来が待っているといいな!